私の歯列矯正経験談3〜矯正器具編〜

カラダの健康

前置き

前回の記事で親知らずを含めて8本の歯を抜いた話をしました。

私の歯列矯正経験談2~親知らず抜歯編~
前置き前回の記事で、歯列矯正を5年間かけて行ったということの動機を説明しました。今回は、その第一歩であり始めた一番大きな理由である、親知らずの抜歯について、概要と私の場合の施術の流れを説明していきます。ちなみに最後のほうにリンクで隠した状態...

今回は、矯正器具を取り外すまでの出来事を説明していきます。

流れとしては「青ゴム→拡大装置→矯正器具(ブラケット)」となります。

また、今回も最後のほうに口内の画像が1点ありますのでご注意ください。

概要

まず、各工程についての説明になります。

どれも正式な医療用語は分からないのでネット上でよく使われる単語で説明します。

青ゴム

矯正をやっている人以外は意外と知らない工程です。

後述する口内拡大装置を取り付ける隙間を確保するために行います。

大抵、上側6番の歯の前後に埋め込みます。

埋め込むのは青い輪ゴムのようなもので、ゴムの元に戻ろうとする力で歯を動かします。

この工程が一番痛いと言う人も多いようですが、私もこれは1、2を争う痛さだと思いますね。

口内拡大装置

上顎(うわあご)を広げるために付ける器具です。

主に2種類あり、私がつけたようなバネの力で広げるものとネジを回して広げるものがあります。

これを装着することで上顎の幅を広げて、正常な噛み合わせを作ります

前者は矯正力が弱い代わりに装着者の調整は不要(たまに医師が調整してくれる)で、後者が矯正力強めだけど毎日半回転させると手間が増えます。メリットデメリットによる二者択一にも思えますが、基本的には医師がどのくらい広げるかを判断して最適な方を選ぶと思います。

この器具は矯正器具が外れるまで長期間付ける物になります。

矯正器具(ブラケット)

矯正器具には色々種類があり、矯正の仕方と重視する点を考慮して選択します。(装着者が)

私はデイモンシステム(クリアタイプ)を外側に装着しました。

先に説明しておくデメリットとして、口内の傷付きと痛みがあります。(マウスピースを除く)外側ブラケットは唇に当たるし内側ブラケットは舌に当たります。これは避けようがないので、口内炎になったら専用のワックスを病院で貰うか自分で買いましょう。

ブラケット(外側)

最初のイラストにもある一般的な矯正器具です。これを基本として残りの器具を説明していきます。

メリットは価格が低いことで、デメリットは目立つことです。職業によってはこの目立つ状態で仕事をするのも無理かもしれませんが、歯医者によっては透明なクリアタイプを用意してる場合があるので(価格が高くなりますが)そちらを選ぶとだいぶ目立ちにくくなります。ちなみに透明といっても全部の歯がクリアタイプになる訳ではなく、目立つ前面の歯だけを透明にします。(後述のデイモンも同じ)

デイモンシステム(外側)

形は通常と同じブラケットタイプです。この器具は少し特殊で、通常はワイヤーで歯を引っ張るように矯正するところをブラケット自体で引っ張るように補正する装置になります。常に負荷がかかるように動くので、通院回数が減って矯正移動期間も若干短くなり、更に痛みもかなり軽減されるという優れものです。

メリットは上述の通りで、デメリットは少し高価になります。ちなみにクリアタイプもあるので、目立ちやすさのデメリットも通常ブラケットと同等です。

ブラケット(内側)

ブラケットを内側に付ける矯正方法です。

メリットは外から見ただけじゃ矯正をしてる事が絶対に分からないことで、デメリットは高価・矯正力が弱め・歯並びによっては使用不可と目白押しです。

ただ、外から見えないメリットは効果抜群なので、矯正が見えることが仕事やプライベートに影響が大きいならこちらのほうが良いでしょうね。

ちなみに内側版のデイモンシステムは私の行った医院にはありませんでした。

マウスピース

これのみ、上記の面々と唯一違う矯正法で透明なマウスピースを装着するタイプです。

メリットは目立ちにくい事と食事や歯磨きに支障を及ぼさない事で、デメリットは歯並びによっては使用不可なのと矯正力がかなり弱めな事でしょうか。

説明を聞いた感じだと、これが適用出来る人は矯正歯科に来るほど歯並びに困らない人なんじゃないかと思います。主に美容目的や部分矯正が多いとのことです。

経験談

私の場合は、上の説明でも挙げた通り「青ゴム→バネの拡大装置→デイモンクリア」の流れで矯正してきました。この3点で2年間、おそらく次の矯正記事になる保定で3年間かかりました。

料金的な話でいくと、この後に待っている金属リテーナー(保定装置)込で80万円でした。これに8本の抜歯と2年間の月1通院+3年間の半年1通院で合計100万円前後ってとこでしょうか。

青ゴム

青ゴムは期間的には2〜3週間くらい付けていました。とにかく痛みが尋常じゃなかったのを覚えていますが、これは後のワイヤーによる矯正は主に前歯を移動させるのに対して青ゴムは奥歯を移動させる性質上、何かを口にすると必ず使用する部分(気を付ければ前歯は使用回避できる)だからでしょう。

私の場合は左上の6番の歯を抜いていたのでゴムは3つで済みました。

拡大装置

前述の通り、バネ式の装置を取り付けました。これは、私の顎の細さが幸いして下顎も狭めだったので、そこまで広げる必要が無かったからです。だからこその4本抜歯でもあるわけですしね。バネ式装置は、知覚出来る痛みもない(他が痛すぎる?)ので大丈夫でしたが、ネジ式は結構痛いと聞くのでそういう意味でもこちらで良かったです。

装着期間は下記の矯正器具と同じ2年間です。2年後にペンチで取り外されました。

[口内写真です。閲覧注意。]

矯正器具

矯正器具はデイモンシステムという、ちょっと高いけどメリットの多いタイプにしています。

取り付ける時は、接着剤を介して紫外線のようなものを照射して固定します。逆に取り外すときはペンチでゴリ押しでした。

2年間これで歯を移動させていくのですが、最初のうちは細いワイヤーで最後に向かうにつれてワイヤーが太くなっていきます。歯並びガタガタの時は細いワイヤーしか使えなくて、太いワイヤーの時は保定も兼ねてるといっま感じです。

また、私の場合は下の写真のように医療用輪ゴムを斜めに引っ掛けています。これは、上顎と下顎の編み合わせが左右にずれているせいで、この処置により多少はズレも良くなりました。(噛み合わせズレは完璧には治せず、今も少しだけ左右差があります。)

もちろんですが、輪ゴム中は喋れませんし、食べれません。

[こちらも口内写真になります。閲覧注意。]

この期間中の苦労点は歯磨きと口内炎ですね。歯磨きは特殊な歯ブラシを使いましたし、口内炎はワックスでしのぎました。

定期的な調整直後は2日くらい痛いのも地味に辛かったです。

最後に

今回は矯正のメインである矯正器具編でした。次回は、それを保定するリテーナー編になります。

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