前置き
更新がお久しぶりな感じです。年末年始忙しかったんでしょうがないですね、そうですね。
先日、タカラスタンダードのショールームを見学してきて、LIXILやPanasonicに比べても悪くない感じだったので、簡単に紹介してみます。
Panasonicに関しては以前の記事で紹介しているので気になるなら目を通してくださると幸いです。
タカラスタンダードの特徴
ホーロー製部品多数
まずタカラスタンダード(冗長なので以後タカラと呼称)製品に共通する見どころがホーロー部分となります。
ホーローとは鉄製の芯材にガラス質の釉薬(ゆうやく。塗料みたいなもの)を吹き付けることで、ガラスの表面硬度と鉄材の強靭さを両立することが出来ます。
ホーロー製の商品は世の中に色々とありますが、中には割れやすいものもあったりします。タカラ公式HPでは、割れやすいホーローの原因は鉄材とガラス質の密着度が低いためにおこる現象と表していて、長年の経験から高品質なホーローを生成しているので問題は無いとしています。
メリット
- 熱に強い(耐熱温度は不明だが熱い鍋やアイロン[髪の毛巻くやつ]でも平気)
- 傷に強い(ワイヤーブラシ程度では傷つかない)
- 汚れに強い(油汚れを水拭きで除去)
- 匂いが付きにくい
- 表面が光沢質(TPOによりメリットとは言えないが)
- 磁石がくっつく(稀に困るかもしれないが)
基本的に高耐久で長く持ちメンテナンス性も高いです。
デメリット
- 傷がガラス質を通過したらサビの危険性がある
- 施工が下手だと劣化が早い
- 形状によっては高価
いくら傷に強いとはいえ、硬めの金属で突いたりしたら傷が入ると思われます。
カタログ価格が安い
タカラのもうひとつの特色は、カタログ上の価格が安い事です。水回りのショールームを見て回って話を聞いたところ、LIXIL等の他メーカーではハウスメーカーにより割引きがあるのが当たり前の世界(電化製品や自動車みたいなものですね。)らしく、カタログ価格はやや高く感じるようになっています。
一方、タカラでは最初から安めのカタログ価格で提示しているので、相対的に安く見えます。まあ、その代わり値引きはかなり渋いと聞いていますが、最終的にLIXIL等が値引きして同等の価格になったと仮定しても、家の概算見積もりが建主からしてもやりやすいのはありがたいですね。
気になった製品のピックアップ
では、水回り4種の中で気になったものをピックアップしていきます。
キッチン [エマージュ]
タカラの中級モデルキッチンです。上位にレミューがあります。
特色としては、以下のとおりとなります。
- キャビネットの「扉・側面・底」がほぼ全てホーロー
- キッチンパネルもホーロー(完全アイランドキッチンは無し)
- レンジフードもホーロー
- カップボードもホーロー(蒸気排出機構無し)
- 食器洗い乾燥機がシンク下に付けれる
- タッチレス水栓選択可能
- アクリル大理石選択可能
他メーカーとの大きな差異は、ホーローがいたるところに付いている点と食器洗い乾燥機がシンク下に付けれる点です。特にカップボードのインナーがホーローなおかげで、他メーカーで見るような蒸気排出機構が付いていないのが面白いです。
個人的には、ホーロー部品が多いのがうれしいですね。逆にシンク下食洗機は微妙かな。
レミューになると、キャビネットのインナースライドとシンク手前のフロントポケットが追加できるのと、キッチンの奥行が大きい物を選択できる(収納も付けれる)ようになります。ちなみにカップボードのランク(高級感)もアップします。
バスムーム [レラージュ]
タカラの中級モデルバスルームです。上位にプレデンシアがあります。
特色としては以下の要素があります。
- 浴室の壁がホーロー
- 湯舟にアクリル大理石が選べる
- カウンターが大理石
- 床はタイルとなっている
- 耐地震性能が高い
他メーカーとの差異は、やっぱりホーロー製の壁です。お風呂にある桶や椅子は所詮プラスチックなのでそういったもので傷がつくことはよほどありません。つまり、壁が湿気ったりカビたりといった心配が少ないのです。
後はタイル製の床がデフォルトなのもちょっと特徴的です。ユニットバスでは珍しいですね。今はどのメーカーも暖かみを重視して柔らかめの傷つきやすいフロアが多いので、そんな中ではある程度ガサツに取り扱っても傷が付いたりといった心配がありません。
プレデンシアになると、ホーロー製の浴槽が選択出来るようになります。ホーロー製の浴槽は掃除がしやすく、傷つきづらいメリットはありますが、湯温がぬるくなりやすい事と万が一ガラス質に傷が入ったら湯舟という特質状、サビが発生しやすいデメリットが大きいです。
洗面化粧台 [ファミーユ]
洗面化粧台に関しては、他メーカーと比較した場合の大きな差異はあまりありません。
- キャビネットがホーロー製
- ボウル横がドライエリアとウェットエリアに分かれた二重構造
後者はファミーユのみの特徴となります。キャビネットがホーロー製なのは、アイロンやドライヤーによる劣化を防ぐことが出来そうですが、しまう物が多い方はあまり嬉しさが無いかもしれませんね。
トイレについて
我が家はトイレに関しては、この時点でLIXILにすることがほぼ決定していたのでタカラではあまり熱心に見ることはありませんでした。
トイレの特徴としては床や壁をホーロー製にすることが出来るみたいです。
最後に
以上がタカラスタンダードを見た商品の感想となりました。
ホーローと安いカタログ価格に魅力を感じれば、十分選択の余地があるメーカーだと思います。
が、我が家では先日とある事情により、ほぼほぼ水回りが確定しそうなので、次はそちらの記事でも書こうと思います。