前置き
パナソニックショールーム見学のお話です。
一応、今回で最後の章になります。
洗面ドレッシング(洗面台ですね)は、機能的にはピンとくるものが無かったので記事としての取り上げは行いません。
前回までのあらすじ↓
あと、前回の記事まではリンク押すと新しいタブが開く仕様にしてたんですが、タブ設定いじるのがちょっと面倒なのと、自分で改めてブログ閲覧してみたら少し煩わしかったので今回からやめにします。(過去記事修正も面倒なので放置です。申し訳なす。)
パナソニックの設備ランク
前回よろしく、第1回の記事に説明がありますので、記事内項目の欄まで飛ぶリンクを貼っておきます。
リンクの見た目が上のリンクと同じですが、こちらは設備ランクの話まで飛びます。
製品ランク別紹介
水回り設備最後となる今回は、トイレの紹介となります。トイレはキッチンやバスルームと違い、上位製品の「L-Class」というものは無くて「アラウーノ」というシリーズの中に機能別に分けられているのみとなります。
とは言え、上位グレードには上位グレードとしての限定機能もありますので、ちゃんと差別化はされています。
トイレ
まず、大別として上位グレードに位置する製品から並べていくと
- Lシリーズ(ほぼ全てのオプションが選択できる上位グレード)
- Sシリーズ(実は下位グレードとほぼ差のない中位グレード)
- Vシリーズ(手洗い場一体型はこのシリーズのみ!な下位グレード)
となっています。(厳密にはアルファベット後に数字が入ったシリーズ名ですが、分かりにくいので省略)
機能の見やすい一覧表は公式ページに任せますので、気になった機能のみここで紹介してきます。
有機ガラス系素材(スゴピカ素材)
毎回紹介していますが、トイレに関しても水垢の付きづらい有機ガラス素材を使用しています。
更に、トイレに関しては、もうひとつのメリットが光ります。トイレが一般的に使う陶器材質ではないので、繋ぎ目やスキマを無くした設計になっているのです。
ただし残念ながら、下位のVシリーズは手洗い場がオプションで付いたり付かなかったりする関係上、スキマレス設計にはなっていないようです。(スコピカ素材ではあります)
手洗い場一体型
下位グレードのみのオプションである手洗い場一体型構造となります。
メリットとしては、トイレのスペースがコンパクトになることです。
私が計画してる家の間取りでは2階のトイレがやや狭めになるので、トイレは手洗い場一体型を考えています。なので、パナソニックのトイレにするのであれば下位グレード一択となる予定です。
手洗い場もスゴピカ素材でスキマレス設計になっているのでそこは安心ですね。
また、手洗い場は独立して水が出てくるスイッチが設けられていますので、洗面台の無い2階でちょっと手を洗いたい時は、わざわざトイレを流さなくても手洗いが出来るのはうれしい点です。
激落ちバブル
ここからは、下位グレードを除いた機能になってきます。
この激落ちバブルという機能は、便座奥の小さいタンクに台所用洗剤を入れておくことで流すときに洗剤の泡で便器を綺麗にする効果があります。
トイレを洗剤で流す発想が面白いのもいいですが、洗剤を使う関係上臭いにおいを洗剤の香りで上書きするのもプラス効果ですね。
気になる洗剤の使用量はとても少なく、250mlの洗剤を一日あたり大4回+後述機能のハネガード2回換算で3か月持つくらいとなります。
ハネガード(トリプル汚れガード)
前の項目で出てきたこの単語ですが、機能としてはまた洗剤を使用するものになります。
この機能をONすることで、便器の水位を下げ更に水の表面を洗剤の泡で薄く覆います。細かい泡により、男性が立って用を足すときに水のハネを防止して便器内外への拡散を防ぐ効果があります。(更に上位グレードだと人感でハネガードを自動で行ってくれるそうです。)
項目では、カッコ内にトリプル汚れとありますが、このハネガードの他に便座形状が工夫されたことによる機能が2つあります。便器フチを3mm立ち上げた構造で便器外への液体垂れを防止するタレガードと便座裏が返しの構造になっていることで座って用を足す時に漏れるのを防ぐモレガードがあります。
我が家の場合は私が立って用を足すことがない(嫁と同棲してからこの方式になりました。)ので、将来男の子が生まれたら立って用を足す練習を家で行う時に活用するかなといった感じです。あとは、客の中で立って用を足す人がいたら上位グレードなら自動でハネガードしてくれるので気を使わせなくても掃除が大変になることは少なくなりそうです。
便ふたオート開閉+便座電動開閉
ここからは上位グレードのみの機能となります。
この機能は、解説するまでもないかもしれませんが、人感センサーで便ふたが開いてくれる機能になります。
それと、スイッチで便座が電動開閉する機能もあります。
前述のハネガード自動は、この便座電動開閉で便座を上にあげると行ってくれるようです。
コスト削減による上位グレードの優位性
ここまで気になった機能を紹介して、上位グレードがそこまで優位性無いなとも思う方もいるかもしれません。
が、上位グレードの優位性により中位グレードは単純に値段だけでは選べないことが分かります。
オプションを考えない場合の価格は以下の通りとなります。
- Lシリーズ(32万円~38.5万円)
- Sシリーズ(21万円)
- 【Vシリーズ(10.5万円)】※これは参考までに
機能一部削除のLシリーズ
上記の内容でLシリーズのみ金額に幅があります。
これは、オプションとは別のタイプ選択で機能のプラスマイナスが変わってくるからです。
公式ページ見るとわかりやすいですが、このような一覧となっています。
フル装備のタイプ0と通常装備のタイプ2では6.5万円も差が出ていますね。
ナノイーやオゾンウォーターといった感覚的に必要かな?と思う機能はガッツリ削ってもいいと思います。(庶民は)LED照明や流水音なぞ、自宅では本当に使わない機能でしょう。
これで、上位と中位の差が11万円まで縮まります。
エコ機能のレベル差
節電や水の使用量によるエコ機能の差が中々大きいのも(公式ページ記載では)分かりますので比較してみましょう。
従来の1990年頃のトイレが年額9200円の電力使用量として、Sシリーズが年額3900円でLシリーズが年額1900円とのことで、Lシリーズは更にエコモードにすると14%削減出来るとのことです。(エコモードとは温水や温感便座の温度控えめにしたモードです)計算上は約1600円になります。
電力での差は年額2300円となります。
更に、使用水量も記載してあります。Lシリーズは大4.8Lの小3.6LでSシリーズは大5.5Lの小3.8Lとなっています。
仮の値として、大人2人子供2人の家族で1人あたり1日に大を2回、小を3回として計算します。
Lシリーズ[(4.8L*2+3.6L*3)*4人*365日=29376L/年]
Sシリーズ[(5.5L*2+3.8L*3)*4人*365日=32256L/年]
年あたりの使用水量が出ましたね。
更に水道料金への換算は、我が家の水道料金1m^3あたり約150円を参考にして計算します。参考までに1000L=1m^3になります。
Lシリーズ[29376L/1000*150円=4406円/年]
Sシリーズ[32256L/1000*150円=4838円/年]
432円差と正直、思ったよりも差は出ませんでしたが、これを電力料金と合わせると年に2700円の節約になるというわけですね。
ここでトイレの耐久年数と一般的な交換時期を調べてみます。実家での体験と事前に聞いたパナソニックの営業さんのお話とネット情報を総合的に考えると、便器自体の耐久年数は(陶器で)100年、一般的な交換時期は20~30年ほどとなるようです。
とりあえず一般的な話で考えたほうが良いので、中間の25年で便器交換と考えましょう。
25年だと、単純に上記節約額を25倍して、67500円の節約になりますね。11万円の半額以上は節約機能により勝手に差額が埋まっていきます。残りは42500円。
つまりは、LシリーズとSシリーズの機能的価格差は4万円程度と考えればいいわけです。
機能差は紹介したところ以外にもちょこっとあって、全てをまとめると以下となります。
- オート便ふた開閉+電動便座開閉
- ハネガード自動化
- スキマレス設計の範囲強化(Lは便座周囲全てでSは便器と便座のみ)
- 暖房便座の機能強化(Lは速暖+瞬間式)
- 低水圧対応(Lは0.05MPaでSは0.07MPa)
- 停電時対応(Lは給排水を電池で自動対応、Sは排水のみの手動方式)
この機能に4万円を出せるならLシリーズのほうが良いですよという話になります。もちろん、4万円でも下げたいならSシリーズも候補になると思います。
ちなみに、Vシリーズ特有のオプションである専用トワレ(取り外し便座)があり、これにはいくつか種類がありますが、オート開閉の付いたものは8.5万円します。
最後に
最後のトイレ編は短くまとめるつもりが、熱が入って長めの記事になっちゃいました。
パナソニックショールームのお話はいったんこれでおしまいになりますが、LIXILのショールーム見学に行ったら、また記事にする(かも)予定です。