前置き
前回の記事で、本をまるごと切断する裁断機のレビューを行いましたが、今回は少なめの枚数を切断する用途のペーパーカッターについてレビューします。
ペーパーカッターは割と無くてもなんとかなる物ですが、あると便利なのは間違いないですし、値段も安いですし、自炊以外にもそこそこ使えるので漏っておいて損は無いでしょう。
カール事務器 DC200N
私が購入したのは、上記のペーパーカッターになります。いわゆるディスクタイプというやつですね。カール事務器は有名なので、知っている方も多いと思われます。
メリット
安価
そもそもディスクカッター市場はカール事務器製品が多くを占めている(他は有名どころだとコクヨがありますね)ので、あとは価格と用途から自分にあったモデルのものを選択するわけですが、カール事務器のディスクカッターで比較した場合、[上位モデル=全て上回っている]訳ではありません。
まず何よりも、上位モデル品と比べて圧倒的な安さがメリットと言えるでしょう。
その価格差は実に5倍(2019年5月現在)となります。価格による性能の差は、以下のようになります。
- 一度に切れる枚数が多い
- 紙押さえのロック機構がある
- 替え刃の種類が多い
- 紙押さえの集光機能で切断位置が分かり易い
ディスクカッターの個人での使用用途を考えた場合、上記性能はオーバースペックになりがちなので、下位モデルが安いのはありがたいですね。
軽量で持ち手付き
持ち運びを考えるほどのサイズではないですが、持ち手があり縦置き収納しておくことを考えると地味に嬉しいポイントです。
デメリット
自炊のメインで用いるには力不足
何百冊何千冊もの本を電子化する人が自炊に走ることを考えると、10枚切断が限界のこの商品だけで本の切断を行うのは現実的ではありません。
また、メリット欄で出てきた上位モデルでも40枚が限界なので、やはりディスクカッターで自炊を行うのは非常に大変だと思われます。
使用感
自炊での用途
そもそも裁断機を持っているのに、どのようにしてペーパーカッターを活用するのかについてです。
私の用途としては、本のカバーを切断して小分けにする使い方をメインにしています。
また、古い本によくあるのですが、背表紙の糊が内側まで伸びることで裁断機で切ってもくっつくページがある場合にペーパーカッターでちょいちょいと切ることに使っています。
切断精度としては真っ直ぐ正確に切ってくれるので、特に問題ありません。
1200冊裁断後の刃の様子
手で軽く力を入れて切断するだけの器具なので、刃の消耗もほぼ気にならないレベルで、刃の受けも一回だけ向きを変えたのみです。
最後に
自炊用途ではサブ使用になりますが、表紙カバーまでしっかりと電子化するにはほぼ必須の器具になりますね。
また、紙を真っ直ぐに切りたい時なんかにも活躍するかもしれません。
さてさて次回で、スキャナを紹介してハード上の自炊三種の神器紹介を締めくくりたいと思います。