裁断機「DURODEX(ダーレー) 200DX」レビュー

PC関係

前置き

本の自炊、いわゆる電子化において本の分解に使用する裁断機が便利です。

ペーパーカッターのようなものでも根気があれば何十冊かは裁断も可能ですが、百冊を超えるようだとちゃんとした裁断機が無いと話になりません。

今回は、私が自炊時に購入した裁断機についてレビューをしてみます。

DURODEX 200DX

私が購入したのは、こちらの裁断機です。裁断機の中では高価なほうになりますが、自炊する方々の中では定番の物になります。以下に選んだ決め手と使用感を羅列していきます。

メリット

裁断厚さが大きい

これを選んだ理由は、まず何よりも一度に切断出来る枚数が多い点です。他メーカーは大抵150~160枚の物ばかりで、このDURODEX(ダーレー)の下位モデルも180枚といった枚数となっています。

漫画本は100枚(200ページ)前後の物が多いので150枚裁断で十分だと思いがちですが、紙の材質で大きく厚みが変わってくるので、150枚対応の裁断機を購入してから裁断機に入らず半分に切ってから裁断をする羽目になったというレビューもネット上には見られます。

その点、200枚対応のこちらは厚みとして18mmまでの本が裁断可能なので、幅広い種類の本をそのまま裁断可能です。

上の画像のように、青年漫画の単行本で15~17mm程度の本が多いので、快適に裁断する為にはやはり18mm対応の200DXは必要です。(ちなみに180DXは15mmまでの裁断ですので、ほとんど少年漫画サイズの方は180DXでも良いかと)

ハンドルロック機能

ひとことで表すと表題のようになりますが、これは2つの使い方があります。

ひとつは、ロックを外しながらでないとハンドルが下ろせない安全機構。もうひとつが、収納時にハンドルを下げっぱなしに固定するコンパクト化機能です。

特にコンパクト化は意外と他の製品には無かったりするので重宝します。

デメリット

値段は一般向け裁断機の中で最高レベル

私が購入したのは1年ほど昔ですが、今でも値段は据え置きです。4万円近い価格は、中々裁断の為には躊躇する値段かもしれません。

ただ、本が多ければ多いほど自炊作業には根気がいるので、そういった方はここでお金をかけないと大量の時間が失われる上、恐らく結局裁断機を購入する羽目になる可能性が高いでしょう。

何だかんだで場所をとる

まず、外箱のサイズが46×46×22(cm)になります。そして、この外箱は捨てることが出来ません。何故かというと、もし刃の研磨や交換をメーカに頼む場合に外箱に収納して配送しないと駄目となっているからです。

立てて収納できるとは言え、上記サイズのスペースを裁断機に許せるくらいは部屋に余裕が無いと生活が窮屈になるかもしれません。ただ、本を電子化する分スペースは空くわけですが。

使用感

本の裁断

実際に本の裁断には、まったく問題無くスパスパと切れてくれます。レーザーの精度もバッチシで目印通りに刃が通ります。

ただ、磁石で調整できるストッパーはガタの問題から必ずしも平行になるわけではありませんので、それを信用して次々と切っているといつのまにか斜めに切断されている時もあるので注意です。

刃の欠け

私の本の裁断冊数は1200冊ほどですが、最後の20冊前くらいまではまったく切れ味に問題無く行えていました。

が、最後の最後に隠れホッチキスを上から挟んでしまった結果、刃が欠けてしまいました。

↑このような欠けが6箇所ほど付いてしまいました。

その後の20冊は、裁断自体は出来るものの裁断面が荒れに荒れてしまう為、スキャンする時に紙粉が多く出てしまい、取り込み画像が不鮮明になり易い(=清掃が頻繁に必要)欠点が発生することに。

この後、妹に貸し出す予定だったので、修理しなければなりませんが、半年経った今でも重い腰が上がらず・・・

最後に

裁断機は有ると無いでは自炊スピードに大きな差が出るので、購入自体は間違いなくしたほうが良いと思います。

次は、もうひとつの切断器具であるペーパーカッターについてレビューする予定です。

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