ちょっとレアかも!?ラクダ革財布の特性と楽しみ方

装備品(服飾等)

前置き

2年とちょっと前に(今2019年11月なので2017年9月頃です)今まで使っていたイオンのトップバリュで購入した1000円の財布がボロボロになってきたので、そろそろ交換しなきゃと思い立ちました。

とは言え、20代も後半になって以前のような安物の合皮財布じゃなくて、せっかくだからちゃんと素材を厳選して(この時から素材重視のケがありました。)みようと行動しました。

候補だった革素材

まずは革についての知識醸成をしました。そして、最終的に残ったのが以下の三択になります。主に耐久性が高くてメンテナンスしやすい素材を候補としました。

簡単な説明をします。革の比較紹介がメインじゃないので、本当にさわりだけですが。

ブライドルレザー

素材自体は牛革です。ブライドルグリースという油脂を長期間かけて塗り込むことで、革の内部までワックスが浸透して強度の高い革にする手法で編み出された古い技術です。

メリット

  • 水に強い
  • コードバンに比べてそこまで高価ではない
  • メンテナンスはほぼフリー

デメリット

  • コードバンよりもシワは出やすい
  • 耐久力はあるが傷は付くと目立つ
  • 使用環境があまりに過酷だと数年でヒビは出る

コードバン

馬のお尻部分を革として加工した素材になります。皮自体の面積が少ないので希少部位となっていますが、馬の体の中で最も筋肉が動き酷使される場所なのでとても丈夫で性能の高い革となっています。昔から高級品として扱われてきました。

メリット

  • 傷は付きづらい。付いたように見えても繊維が立っただけの場合が多い
  • 溢れ出る高級感
  • メンテナンスしなくてもシワは出づらい

デメリット

  • 水に弱い
  • 高価
  • 最初から完成されているのでエイジングは楽しめない

ラクダ革

革の中ではちょっと珍しいのがラクダ革になります。元々過酷な地域の動物なだけあって耐久性が魅力です。革の元々持っている色もいわゆるキャメルカラーといった色合いです。もちろん染色された物もあります。

メリット

  • 傷は殆ど目立たない(元々エンボス風)
  • 完全メンテナンスフリー(むしろオイルは塗らない)

デメリット

  • 革のエイジングは少ない
  • 水にとても弱い

購入した商品の使用前状態(画像付)

長財布

使用前

こちらが購入した財布です。メーカはミラグロ(MILAGRO)。個人的にラウンドジップや折りたたみタイプよりも普通の長財布が好みです。

色は素のままである「サンド」です。

内部はこんな感じになっていて、黒い部分は牛革を使用しているようです。全てイタリア産の本革を使用しているとのことです。

カード入れが20ヶ所で小銭入れのファスナーが付いていて、おおよそ通常の長財布とほぼ同じような仕様となっています。

箱は真っ黒でシンプルなデザインです。

実は長財布に関しては最初からラクダ革を選択した訳ではありません。1個目はブライドルレザーの財布がセールだったので試しに購入したところ、ブライドルレザーがあまり好みの触感ではなかった+折り畳み財布も扱いきれなかったので、一週間のみ使用して職場のおじさまに譲ってしまいました。(その方も財布の替え時だったみたいで、一週間とはいえ使用済みの財布を焼肉奢ってくれる代わりとして譲りました。)

キーケースの項目で一緒に写真撮っています。

小銭入れ

ブログとか以前の時に撮影したので、背景の生活感がヤバイです。お見苦しくてすみません。

こちらは小銭入れになります。実はこのミラグロ式の物は最初から購入した物ではなく、後述するキーケースの使用目的が変わったことで新たに購入したキーケース兼小銭入れとして購入した物になります。キーケースとは言えないですが…

箱は長財布と同じデザインでやや小ぶりです。

外側に2か所のカード入れがあり、内側にもやや広めのカードポケットとガバっと開く小銭入れとなっています。内部写真は撮っていませんが、使用後の項目ではありますので内部が気になる方は、後述の項目を見てください。

キーケース

写真左となります。右は前述したブライドルレザーの折り畳み財布です。今は職場のおじさんが愛用しています。2年ぶりくらいに見せてもらったら、折り畳み部分がまあまあのシワになっていました。ノーメンテで常時尻ポケットに入れているみたいです。

こちらのみ上記2つとは違うメーカのラクダ革製品となります。メーカはスノビスト(Snobbist)。内部写真は撮っていません。こちらも使用後に掲載してあります。

カラーは、「デザート」を選択しました。

キーリングが4つとスナップボタン式のリングが1つとなっています。

プラスで、小銭入れも搭載していてサイド2箇所にはカード入れも付いています。

元々は小銭入れ兼家の鍵+車の鍵を入れて使う予定でしたが、スバル車のキーがデカすぎて使いづらかったのとガソリン補充用クレジットカード+免許証と2枚入れるとスナップボタンが閉まらなくなったので、バイク用の鍵のみを付けてバイク専用キーケースとして使っています。

箱はオレンジ風味となります。

購入した商品の使用後状態(画像付)

長財布

使い方としては、鞄の中に適当に入れておくスタイルなので様々なものと干渉していて時には水筒の水滴が染み込んだり塗れた手で触れてしまうこともあるといった過程でした。

表裏から撮影した画像になります。

油分が染み込み、購入時と比べてテカるようになってきています。水滴のシミはうっすらと数カ所見えるものの気になるレベルではありません。

表面には長い縦傷が2箇所ありますが、これは金属で擦った後になります(財布持ってるときにつまづいて、壁のプラスねじの出っ張りに体重かけちゃいまいた(笑))。最初はくっきりしていましたが、使用しているうちに薄くなりました。

縫製のほつれや革のヒビなどは見当たりません。

こちらが内部になります。

外側と違って外部の影響を受けにくいので、テカリはほぼ無く状態も綺麗です。

右側のカード入れは分厚いカードを何枚も入れると財布が膨らむので薄いカードのみで使用しました。お札ポケットは、お金を取り出す時などに思いきり広げるので、中央部分が若干伸びていることが分かるかと思います。

小銭入れは別途用意している関係上、ファスナー部はほぼ使用していません。無期限のスタンプカードとか入れっぱなしにしてます。

小銭入れ

こちらは使い方として、ズボンのポケットに常時入れて使うスタイルなので、長財布より過酷な環境になっています。

これが裏表の写真です。

ファスナーに無理やりリングをつけて、車のスマートキーとカラビナを取り付けています。

よく触れる関係上、さすがに革の色が濃くなりエイジングが見て取れますね。小キズも付いています。

外側ポケットに関しては、裏側のほうで半年くらい電車のICカードを入れっぱなしにして使ってっていましたが、スボンにプレスされて左上に深々と跡が残っていますね。スマホのモバイルSuicaで電車を利用するようになってからはICカードは内部に収納しています。(1月から電車通勤になるのでカードが復活する予定ですが)

内部はパカっとこんな感じです。上部のカード入れに4枚カードを常備(免許証・ガソリン用カード2枚・定期ICカード)+小銭は常にこちらに収納しています。

度重なる使用により小銭入れ部に折り目が付いていますが、ヒビや割れの前兆はありません

キーケース

バイク専用として使っています。使用時はバイクジャケットに入れていますが、未使用時はバイク備品棚に保管します。

表面です。

購入時に比べ、オレンジっぽさが抜けてラクダ革本来の色合い風になってきています。

雨でびっしゃびしゃにしたことがありますが、革の劣化は感じません

内部です。

鍵をジャラジャラ付けるので、鍵の触れる左と中央の革がシリンダー内の油で変色しています。右下は購入時にサービスされる名入れになります。山葵(わさび)の子音にしました。WASABIじゃちょっとカッコ悪いので。WSBも大して変わらんか・・・

写真じゃ見切れていますが、本来車のスマートキーを取り付けるスナップ式リングには、バイクボックスの鍵を取り付けて取り回しを良くしています

小銭入れ部の中です。

こちらバイクの本体キーを入れています。

ジッパーの使用感は悪くないです。

総評

最終的な評価としては、水分にちょいと気を付ければノーメンテで長く持ち、無骨で味のあるのがラクダ革という結果でした。

あとは個人的に、ラクダ革独特の匂いが好きです。小銭入れはズボンに入れっぱなしでファブるせいか、若干ファブリーズの香りがしますが(笑)

ラクダ革製品の紹介

さて、使用したラクダ革製品を主要メーカ2つと展開シリーズとして紹介します。

ミラグロ(MILAGRO)

ミラグロの財布は評判も良く品質も優れていますが、2019年現在ラクダ革財布は品薄のようです。ブラックカラーはちょこちょこあるようですが、サンドカラーは一部を除き全滅しているようです。再入荷に期待ですね。

長財布(ロングウォレット)

私がメインで使用しているほうの財布です。
下はもう一色のブラックタイプです。

L字ファスナー(ショートウォレット)

残念ながら私の使っているラウンドジップの小銭入れはもう生産していないようです。
今出ているタイプでサイズ感が一番近いのは、上記のショートウォレットになります。
ですが、注意点として小銭入れ部分がスマートなタイプなので、ガバっと開くタイプが良い方は後述する二つ折りタイプかギャルソンウォレットを選択してください。

二つ折り財布

こちらが小銭入れがガバっと開くタイプの財布になります。ジッパーは付いていない(小銭入れにスナップボタンとなっているようです)ので、完全に好みがわかれるところでしょう。

L字ファスナー(ロングウォレット)

こちらはロング版のL字ファスナーウォレットです。
長いこと以外はショートタイプと同じ仕様ですので、財布にある程度の容量を求めたり、小銭入れの使い勝手を重視する方にはおおすすめ出来ません。

ギャルソンウォレット

商品リンクなし

長財布の収納力+ガバっと開く小銭入れ+財布全てを覆うラウンドジップで落下を防ぐと三拍子そろっています。

ラウンドジップ財布愛好者なら非の打ちどころが無いでしょう。が、品薄によりAmazonは全滅しています。

かろうじて公式ページのオンラインショップにブラックカラーが残っている(2019年11月現在)ようなので、欲しい方はチェックしてみてください。

ミラグロオンライン(ラクダ革)公式通販ページ

スノビスト(Snobbist)

スノビストも良いメーカです。カラーは種類にもよりますが、基本3色展開です。ミラグロとは違った仕様の財布になるので、Amazonリンクの画像でよく確認したほうが無難です。財布の種類も多いです。

私がミラグロの財布をメインにしたのは、[長財布のカード入れが縦なので試してみたい]+[イタリア国旗のマークがカッコいい]+[カード入れが8カ所多い]の3点だけなのでスノビストのほうが良い方でも使い勝手には全く問題ありません。キーケースの使い心地からして革の具合には文句無しです

長財布

ミラグロとの違いはカード入れが全て横方向なのとカード入れが8箇所少ない(財布の厚みも増すので、機能的にはトレードオフです)牛革のアクセントが無いことくらいです。ラクダのシルエットが可愛くて好きな方はむしろこっちのほうが良いデザインと感じるかもしれませんね。

二つ折り財布

二つ折りはミラグロとスノビストで完全に好みが分かれることでしょう。なんと、スノビストの二つ折り財布は小銭入れが外に付いています。スナップ式なので、不安症な方は「気づいたら小銭が無くなってるかも」と使えないかもしれません。

その分内部はスマートで、カード入れも多く付属(16箇所です。長財布より多い!)しているメリットもあります。

三つ折り財布

ミラグロには無い三つ折り財布もラインナップされています。こちらも外側にスナップで小銭入れがあります。

大きさとしてはキーケースより若干幅がありそうなイメージです。

特徴は、メインのスナップボタンに関してメス側が2箇所付いており調節が効くことです。

コインケース

ICカード1枚と小銭入れ以外を廃したシンプルイズベストな1品です。

個人的には電車通勤になったら欲しいなぁと思っている品です。ま、今のミラグロコインケースでも問題はありませんが。

ギャルソンウォレット

スナップタイプでガッツリ小銭部分が開く財布です。ミラグロとの違いはラウンドジップかスナップ留めかという点とカード入れが20箇所と、ミラグロより5個多い点です。

キーケース

私も使っているキーケースです。

使用感は悪くありませんが、鍵とカードでパンパンにするとスナップが留められなくなります。無理にやるとカードが折れそうです。カードか鍵どちらかの使い方に偏らせれば問題ありません。機能フル活用出来ない問題はありますが。

最後に

長くなりましたが、ラクダ革の財布レビューは以上となります。

ラクダ革愛好者が増えれば幸いです。(名刺入れ発売しないかな…)

タイトルとURLをコピーしました