キーボードのUS配列を試し始めて2週間経った感想

パソコン関係

エンジニア及びブロガー目線

※ この記事はサブドメインブログの記事からの移行になります。

諸事情と好奇心から、2023年5月末にPCのキーボードをUS配列にしました。だいたい2週間経過したので、その所感的な記事になります。仕事で文字打ちやプログラミングをまぁまぁやっているので、その目線からになります。

キーボード配列の経歴

記事タイトルから当たり前なんですが、元々PCに触れてからはずっとJIS配列を使っていました。そもそも数年前まで「外国のキーボードは日本のと違うらしい」程度の認識でした。

PCに触れ始めたのは小学生時代からなのでJIS配列歴は20年といったところです。当時は打モモというタイピングゲームで弁当を作ったり運動会してたので、日本語のローマ字入力はすぐに慣れました。

とは言っても、まともに文章打ち始めるのは初代ブログ開始の2007年の年末からなんですけどね。

仕事の中で海外製のPCに何度か触れたことがありましたが、少し難儀してたのは記憶してます。

経緯

ではJIS配列歴20年の私がなぜ急にUS配列を試すことになったかというと、それは3つの理由から構成されています。

理由1:キーボードの新調時期になり、その際に欲しいキーボードがUS配列の方が都合が良さそうだった

コイツです。

LogicoolのMX MECHANICAL for Mac (KX850M)

仕事柄キーボードを酷使するので、コロナ渦になってからの3年間でキーボード2個が古くなってきました。そろそろ新調時期にはなるんですが、直近のキーボードはほぼ9割仕事でしか使ってなかったので、いっそ10割仕事用にして会社に買ってもらおうと思いました。(実はマウスも)

せっかくなので、今まではちょい雑だったキーボード選びの観点とは違って、ちゃんと打鍵感にもこだわらなければと思い、名古屋のビックカメラで色々試してきました。

で、好みにドンピシャだったのがMX MECHANICALの茶軸系統になります。試したのはフルサイズであるKX850FTになるんですが、ここで私は在宅勤務をしつつ適度に出社するうえ通勤方法も電車である私が果たしてフルサイズのキーボードを運搬することは可能なのか、と考えました。

「仕事用として買ってもらうなら出社時の運搬は必須だし、仕事場が無駄にフリーアドレス化したので、利便性からテンキーレスにするか」という気持ちと、ソフトウェア開発の仕事になってからテンキーの利用頻度が激減した現実から、MX MECHANICAL miniであるKX850CTを第一候補として調べ始めました。

miniサイズのMX MECHANICALにはレビュー等でよく指摘されるデメリットとして、最右列のナビゲーション系のキー(del, home, end, pg up, pg dn)の存在があります。エンターキーやバックスペースが最右列でないせいで、これらがかなり誤爆するとのことです。

特にバックスペースと右Shiftは誤爆率が高いとのことでしたし、実際に社内で利用している人に聞いたところ、バリバリ誤爆するし矢印キーもキツイ、と感想をいただきました。

諦めきれない私は、検討に検討を重ねて一つの結論に至りました。それがfor MacであるKX850Mです。MX MECHANICALシリーズとして考えた場合のメリットが、バックスペースキー・エンターキー・右Shiftキーが横長である点です。これが誤爆率の低下になると考えました。並行輸入で買うことが出来れば、海外のものを選ぶことでfor MacにしなくてもUS配列を選べますが、茶軸が好みの私にしてみればfor Macで十分だろうというのが狙いです。・・・後述しますが、少し侮っていましたが。

理由2:ソフトウェア開発を仕事にしているので

理由1は長くなりましたが、理由2は単純です。

ソフトウェア開発においては記号を多用するのですが、US配列はJIS配列に比べて記号の配置が合理的配置になっています。ネット上だと、別にJIS配列でも問題無いとの意見も多くありますが、好奇心もまだ現存する私の心にとって、試してみる価値がある理由でした。

理由3:仕事仲間がおすすめしてくれた

これは沼に引きずり込むとも表現できるのか・・・?

理由2あったような理由も含めて同じくソフトウェア開発者の後輩がUS配列を試していて、「いいですよ。カッコよさもありますし。」とおすすめしてくれました。

実際の感想

結論から書くと、「期待効果は80%くらい出てるので私には合いそう」という感じですね。

良かった点

エンターキー等が横長

これはMX MECHANICALの特徴である最右列ナビゲーションキーの関係と強く相関しています。通常のレビュー的によくあるのは「エンターキーとホームポジションが近いので良い」というものです。実際に私もこの感想は結構抱いていますが、エンターキーやバックスペースキーでの誤爆はほぼ発生していないので、目論見通りなこともあって誤爆防止理由の方が強くありますね。

記号の便利さ

意外と慣れないとの声もありますが、エンジニア歴3年程度の私は幸いにもUS配列の記号にすぐ慣れました。これは、KX850Mを入手するまでの間の修行として一週間弱K380を使っていたおかげもあるかもしれません。

うっすーく、〇で囲ってあるのがUS配列時のキーです。つまりブラインドタッチ強制です。チラ見では〇の内部は見えません。少し苦しかったですが、おかげで甘えが無くなり慣れも速かったです。

余計なキーが減った

記号キー自体もそうですが、「無変換」「変換」「カタひら」系のキーは使わない派なので、余計なキーが減ってすっきりしました。Macに慣れている人だと、これらのキーで日本語と英語を切り替えるのがデフォルト(Windowsでも出来るとのことですが)らしいですが。

矢印キーもほぼ問題無し

これはUS配列というかMX MECHANICALの話ですが、矢印キーが詰め込まれているので誤爆しそうですが、下矢印にホームポジションのような出っ張りが付いているので感覚で意外と誤爆しません。

悪かった点

考慮すべき要素と設定が多い

ただ変えるだけなら、設定の言語からUS配列に変えるだけでOKですが・・・

共用PC問題

設定を変えると他に使う人がいるPCの場合は、考慮が必要になりますね。私の場合は、家の共用PCが妻も使う関係でひと工夫してあります。

幸いにも共用PCがWindows11なので、言語の配列設定は「キーボードによる」にしてあります。私が利用するK380とKX850MはUS配列になりますが、それ以外の自宅にあるものはJIS配列になることが確認できているので一安心です。

またログインユーザーも違うので、キーコンフィグに「Power Toys」を利用して私のユーザーの時のみ後述のデメリットを補うコンフィグを有効化しています。(JIS配列だと逆に邪魔になるコンフィグなので)

多数のキーボード問題

US配列のキーボードのみしか使わないなら無問題ですが、ノートPCなどでUS配列化すると内蔵キーボードが見た目JIS配列で実際にはUS配列みたいになります。

Windows11なら、上記「共用PC問題」のように「キーボードによる」にしているとJIS配列化してくれますが、見た目異なってもUSに統一すべきなのかJISの見た目の時はJISにすべきなのかは人によるかもしれません。私は今のところ前者ですかね。

仕事とか関係なく、こだわるなら内臓キーボードもUS配列のノートPCにするとかの方法がありますが。

英語 日本語の切り替え

デフォルトだと「alt + `」の操作、Windowsの設定を変更しても「ctrl + スペースキー」と2動作が必要になります。面倒ですね。

私の場合は、このデメリットを補うためにPower Toysを導入してCaps LockキーがIME変換になるようにカスタムしています。

ファンクションキーの誤爆

いくつかのLogicoolのキーボード特有の問題でUS配列かどうかは関係ないですが、一番誤爆するのがこれですね。慣れていくしかないですが。

今まで使っていたものは全て数字の8の上にF7キー・9の上にF8キーがありました。MX MECHANICALシリーズは全て、8の上にF8・9の上にF9と数字が揃っています。

私は全角カタカナや半角カタカナの変換を多用するので、ちょこちょこ誤爆します。

Alt(opt)とスタート(cmd)が逆

これはWindowsとMacの違いによる差の話ですね。でも、MX MECHANICALシリーズはJIS配列がWindows・US配列がMacなので、for Macを入手した私にとってはデメリットになりました。

こちらもPower Toysで入れ替えました。右optは右ctrlですが。

注意点として、Power Toysはプレビュー版なこともあって若干不安定で、私の環境では「リモートデスクトップ」を利用するとリモート先でキーマップが重複する変な挙動になるキーが発生しました。

仕事ではリモートをよく使うので、仕事用PCに関してはPower Toysではなくキーマップのレジストリを変更しちゃいました。

最後に

まだ2週間なので絶対大丈夫とは言えませんが、現時点ではやはり私にUS配列キーボードは中々合っていそうだという感想になりますね。継続して様子を見ていきたいと思います。

葵

結局US配列かどうかは自己満足の世界なのかもね~

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