読書感想文「マンガでわかる 個人事業の始め方」

読書

前置き

ITコンサル的読書感想文、第2回はマンガ形式でカジュアルに読める「マンガでわかる 個人事業の始め方」です。

第2回ですが、実は3冊目です。2冊目の本は、(個人的には)読書感想文書かなくてもいいような内容でしたので。

感想

個人事業と言っても店舗を構えて経営したり従業員雇ったり様々な事象に及んでいるが、今の自身に欲しい知識(会計・経理・申請系)のみピックアップします。

開業について

知識(本では触れられていない)

開業届は事業開始から1ヶ月以内に出すのが義務だが罰則は特になく、昨今はメリット・デメリットのバランスでいつ出すかを調整するのが一般的とのこと。

  • メリット
    • 青色申告が可能になる
    • 年を跨いで赤字繰り越しが可能
  • デメリット
    • 失業保険の対象外になる
    • 扶養から外れるケースがある

個人事業と法人の違い

本では上の2種について触れられていた。

法人は面倒で複雑且つ諸費用がかかるが、享受できるメリットが多い。一般的には利益が出てきてから法人化することが望ましい。(ネット上だと800万円がボーダーラインとのこと。税負担等の兼ね合いがそのあたり。)

SOHO

在宅で行うビジネスをそう呼称する。

恐らく私が今後当てはまるのはこのケースだろう。

家事按分を含めて経費計上を上手く使うと節税になる。

事業運営ルール

定めておきたいルールが羅列されていた。

  1. 営業日(定休日)
  2. 営業時間
  3. 顧客への対応方法
  4. 締日・支払方法
  5. 労働条件

私のケースだと、3と4を決めておいたほうが良さそう。

必要なモノ

取得方法

購入だけでなく、レンタルリースも検討に入れる。

角印

屋号の印鑑。書類で頻繁に使う。

カードリーダー

e-Taxで便利。スマホだと限界があるよね。

届出関係

に対しての開業届出書県や市に対しての事業開始等申告書がある。

青色申告を行う場合は、事前に青色申告承認申請書(初年に出すなら開業から2ヶ月以内で、開業2年目以降に出すなら3/15(初年でも1/15までの開業はこのパターン)が締め切りとなる。)が必要。

なお一度出せば翌年からは必要ない。辞めたい場合は青色申告取りやめ手続きが必要。(3/15)

会計について

会計書類の保管期限等

主なものは4つある。

  • 見積書
    • 取引成立前に作成
  • 納品書
    • 納品時に作成
  • 請求書
    • 納品時に作成
  • 領収書
    • 代金の支払いを証明するもの

これらは5年間の保管が必要。また下記の書類も作成した場合は5年間保管する。

  • 契約書
  • 仕入伝票
  • 出荷依頼表
  • 借用証書

7年間保管する書類もある。

  • 決算書
  • 帳簿類
  • 固定資産台帳

 

主な物4種は書き方の参考が本に記載されていた。

契約書

トラブル防止に役立つ。

  1. 誰が
  2. 誰に対し
  3. いつ
  4. 何をどうする

かを明らかにしておく。

  • 有効期限
  • 作成日

日付は証拠として有用なので要チェック。

  • 納品期限
  • 解除条件
  • 遅延損害金
  • 裁判になったときの定め

あたりもチェックしておくこと。

トラブル時の事後対策

  1. 支払い催促
  2. 民事調停
  3. 少額訴訟

あたりが可能。

経理について

確定申告を楽にするために経理を行うとメリットとなる。いわゆる簿記です。

会計ソフトを上手く使おう。

単式簿記複式簿記があり、控除額が違うが面倒さも違う。

5つの帳簿を使う。

  • 現金出納帳
  • 預金出納長
  • 経費帳
  • 売掛帳
  • 買掛帳

日次・月次・年次、と決算をしておくと対応しやすい。

最終的には決算書損益計算書を作成して、青色申告に使う。

減価償却(と棚卸)

棚卸減価償却で資産の経費計上を計算。

棚卸は小売や飲食で在庫等を計算するやつ。(エンジニア的にはほぼ関係無し)

減価償却資産例

  • PC:4年
  • 机椅子(金属製):15年
  • 机椅子(金属以外):8年
  • 応接セット(接客業以外):8年
  • 冷暖房機器:6年
  • テレビ・ラジオ:5年
  • 自動車(0..66L以下):4年
  • 自動車(普通):6年

家事按分

自宅作業での経費申請を日常の生活分と分割して計算する方法。

  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 家賃など

納める税金

納付時期のタイミングがそれぞれ異なるが

所得税

決算で計算したのち、確定申告で行う。

控除等はリーマンとだいたい同じ。

消費税

消費税の徴収は〇〇書でちゃんとおこなっておくが、支払いは売上が1000万を超えてから必要になる。

確定申告で行う。

住民税

自宅に納税書が送られてくる。

一括でなければ、2か月ごとに納付期限が決められている。

事業税

自宅に納税書が送られてくる。

確定申告から税額が決まる。

290万円を超えると発生する。

最後に

今回の感想文は自身が参考にしたい場所を抜き出しながら短めにしましたが、最初の方に書いた通りIT系以外の内容も充実しているので、様々な分野で働く人に向いていると思います。

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