前置き
水筒のメーカーと聞けば、大体の人が「THERMOS(サーモス)」「象印」「TIGER(タイガー)」あたりを挙げると思いますし、私もそれらの水筒はコストで見ても性能で見ても素晴らしいと感じています。
あとは私の回りでアウトドア趣味を持っている人が、こだわりで使用している「クリーンカンティーン(KleanKanteen)」「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)」を使用しています。(ちなみに前者は地球環境や人体に優しい素材を採用しているという特徴のもので、後者は常温保存系の代表的なメーカーと、それぞれ面白い特徴を持っているそうです。そちらに興味がある方は調べてみても良いかもしれませんね)
そんな中、私が現在愛用しているのは、スタンレーというメーカーのマスターシリーズ(STANLEY MASTER SERIES)というボトルです。こいつが中々気に入っているので、その魅力を紹介していきたいと思います。
紹介
スタンレーについて
まずスタンレーとは、アウトドア向けの真空容器をメインとして販売している海外のメーカーになります。主に水筒・マグ・スープジャーを扱っており、強みは歴史の長さ(ブランド力)と頑丈さと真空保温力になります。
真空スチールボトル(ようは真空機能のついた水筒)のパイオニアであり、1913年に発足した100年の歴史を持つメーカーとなります。
マスターシリーズとは?
スタンレーは頑丈さと保温力に重きを置いているので、どのシリーズも丈夫さと保温力には定評があり、他社の水筒と比べて衝撃を受けても真空が保たれやすく、その保温長さも一歩優れているようです。
中でも、マスターシリーズはメーカーのハイグレードとして耐久性と保温能力を限界まで高めた商品群となっていて、一生使えるボトルとして推されています。
あとは、地味に食洗機可能と表記された数少ない水筒でもあります。
つまり、色々な意味で水筒の中で最強ということです!(謎)
ちなみに全ラインナップの共通するデメリットとして、重量が結構あります。
また、値段も水筒にしてはちょっと高めです。まあ、一生ものと考えれば安いものですが。
ラインナップ
公式ページに載っている種類は5つ。また、少し特殊なのか公式ページでは書いていない2種類のウォーターボトルが存在します。(普通に販売はしているので、なぜ公式ページだけに無いのかは謎です)
フラスコ[0.23L]
こちらは最も小さいフラスコタイプです。フラスコなので、正直かなりマニアックで[ろうと]を使用しないと液体が入れれないと思います。
店頭で持った感じでは、さほど大きくはなく薄く持ちやすい印象でした。蓋が本体に接続されているので無くし辛いのはメリットですね。
反面、形状からとても洗い難そうです。
マグ[0.53L]
私が購入したタイプではありませんが、普通の用途で考えた場合に最もオススメできるのはこのサイズだと思います。
容量が530mlと、水筒としてはちょうど良いサイズで大きさが231mm×Φ77mmになりますので、今までサーモス等の同等サイズの水筒を使用していた方ならそのままのカバンで使用できるのではないでしょうか。
持ち手はありませんが、フタの形状から指を引っ掛けて持つかカラビナ等でリュックにぶら下げる使い方も出来ます。
ただ、冒頭で紹介したとおりサイズは一緒でも他メーカーより重いのでその点は注意ですね。
マグ特有のデメリットとして、銀色の部分がそのまま飲み口となっている(他ラインナップは全て飲み口は外に出ません)ので、口をつけた部分が外に出るのが嫌な方にはおすすめ出来ません。
フードジャー[0.7L]
唯一のフードジャーモデルです。
特徴は、中栓が付いていることと蓋がコップ状なので注ぐことが出来る点です。また、コップも真空容器になっているので、注いでからも温度変化が少ないメリットがあります。
デメリットは取っ手が畳んだり出来るタイプではないので、嵩張ってしまうところです。
ボトル小[0.75L]
こちらと下記のボトルタイプ2種に関してもフードジャーと同様のメリットとなっており、中栓付き・真空コップが特徴となっています。
ただデメリット関係として、このモデルのみ蓋にも本体にも持ち手やリングが付いていないので、嵩張りにくい反面持ち難かったりぶら下げたり出来ないデメリットが発生します。
ボトル大[1.3L]
大きいほうのボトルは、高さ以外はフードジャーとほぼ同じ性能となっています。
これが一番デカい容器になるので、とにかく大きくて頑丈で保温能力が高ければ良いならこのボトルになります。ただ、価格も一番高いです。
ウォーターボトル小・大[0.65L・1L]
こちらが、唯一公式ページに載っておらず、且つ私が購入したマスターシリーズのボトルになります。
サイズは2種ありますが、私が購入したのは0.65Lのほうになります。
先のボトルとの違いは、蓋がコップではなく直飲みタイプ(マグ系)なのと、持ち手がない替わりにDリングがサイドに付いている点です。
メリットは、Dリング持ち手により嵩張らない点と直飲みタイプで上記のマグと違い飲み口が外部に露出しない点が挙げられます。
使用レビュー
上記項目の通り、私が購入したのはウォーターボトル[0.65L]になります。
購入時期は約1年前の5月頃なので、1年ほど使った計算です。
買ったきっかけとしては、これの前に使用していたサーモスのマグが机からの落下により、大きな凹みが出来てしまったからです。
ちなみに2代前の水筒も落下によりお陀仏になっています。
良かった点
保冷性能ばっちり!
これは数値よりも実体験で感動する代物です。
私は、飲み物は冷え冷えのほうが好きなタイプで夏でも冬でも水筒には冷蔵庫で冷やしたお茶を会社に持参する人間なのですが、通常の水筒では夕方にはぬるさで落胆する程度にはなっていると感じていました。
スタンレーにしてからは、夕方どころか家に帰ってから余ったお茶を夕飯の友に飲んでも満足するくらいには保冷が続いています。
ただ、私は猫舌なので保温として飲み物に使ったら逆に昼飯時に熱くて飲めないんじゃないかという疑惑が出ています。(嫁が熱いお茶を持っていった時は満足してくれたみたいです)
頑丈さは伊達じゃない
この1年でボトルを1回机から落としてしまいました。(なんてドンくさいのだ)
ですが、この写真のかすり傷が出来た程度で、普通の水筒のように凹んだりすることはなかったです。
この丈夫さだけでも買って良かったと実感できますね。もちろん、保温性能に影響は出ていません。
その他
このウォーターボトルタイプを選んだのは、「コップよりマグタイプ」「飲み口は隠したい」「Dリングが使いやすそう」という3点もあります。これは、ラインナップ紹介で書いたとおりの性能でした。
悪かった点
デカイし重い
想定の範囲内で購入を決めてはいるわけですが、やはり水筒にしては大きいし重いと思います。私は車通勤なので大きさや重さは問題では無いのですが、もし電車通勤になってしまったら、これが後々ネックになってくるかもしれませんね。
蓋を締めすぎると傷が付く
これは予想外でした。
蓋をぎゅうぎゅうに締めると、蓋の外部と飲み口の底が擦られることで円状に傷が付いてしまいます。
水筒的には、そんなにぎゅうぎゅうに締めることを考えていなかったのかもしれませんが、ちょっと注意したほうが良いかもしれません。
また、個体差による仕様かもしれませんので、他の方はこの問題に出会わないかもしれません。
Dリングが少しずれている
これは最初からずれていたので、個体差によるものかもしれません。
ただ、1年の使用でDリングは割と雑に扱っていますが、これ以上にずれたり戻ったりはしていないので、Dリング自体は丈夫だと思います。
私はあまり気にしないですが、几帳面な方は気になるかもしれませんね。
最後に
水筒に全力を注ぐ人はあまりいないかもしれませんが、保温力の高い水筒を探している方は、是非スタンレーのマスターシリーズを試してみてください。
見た目もカッコいいですしね。